シンプルなVeil [ベール]
H.H様にご依頼いただいたものは、とてもシンプルなベールとグローブ。
ドレスショップに2度ほど同行させていただきました。
Alberta Ferrettiのシルクサテンのドレスに、
Veilの素材、カラー、透け感などにこだわり、
ギャザー分量、長さ、カットのラインを決めてゆきました。
ドレスより何よりH.H様を引き立てるもの。
gloveも素材、長さ、色にこだわり、
通常販売されているオフホワイトよりも黄みが強い、
アイボリーに染色されたものを取り寄せいたしました。
挙式当日の持ち運びや保管するのに便利なバッグをお作りしてお渡ししました。
こちらもシンプルな絹のアイボリーで。
なんて光栄なことでしょうか…
挙式にもよんでいただきました。
本当に感激…!本当にありがとうございました…
挙式は東京タワーのほど近くにもかかわらず、
森の中にいるかのような素敵な教会で。
準備の段階では、
ネックレスはつけないでイヤリングをとお探しになられていたのですが、
当日、一連パールのネックレスをお召しになられていて、
清楚で正統派なスタイルに仕上げられていて完璧。
また、披露宴ではイメージががらりと変わって驚きました。
ファッション業界にお勤めになられていただけに、
ご自分のスタイルを確立されていて理想のウェディングを追求されていました。
スタイリングでここまで魅せられるということを教えていただきました。
現代のウェディングはセルフプロデュースが主流になってきたのだと、
感じずにはいられない一日となりました。
レースのヘッドヴェール [ベール]
M.H様のVeilは、個性的で自由。
クラッシックとモダンの融合。
まるで髪の一部のように一体となったヴィンテージ風のレースと、
後ろでつながったロングベールはなんと10m。
大聖堂での挙式に荘厳な雰囲気を醸し出します。
打ち合わせ時にはドレス生地サンプルもご用意いただき、
明確なご指示により修正もなく、制作はスムーズに進みました。
生地屋に一緒に行っていただき、使用する素材をいろいろ見てお選びいただきました。
やわらかくてきめの細かい絹のようなチュールを使用。
ふわっと空気をはらんで、程よい重みでひろがりすぎず体を包み込みます。
大聖堂に相応しいフェイスベールは、
前に下ろすと後ろの花にもふんわりとチュールがかかり、
サイドもバックスタイルも美しいシルエット。
途中でアテンダーも務めさせていただくことになりました。
介添人として常に花嫁に付き添い、様々なお手伝いをさせていただく役割です。
M.H様のとても豊かな発想力で、次々と楽しいアイデアがプラスされてゆきます。
挙式の後の披露宴では、
ご友人たちに少しずつカットしていただく“Veil Cut”のイべントが。
床につかないほどの長さにカットして、動きやすいスタイルに変身するのです。
こちらは二次会バージョン。
後ろのベールをすべて取り外し、羽根のブローチをつけてまったく違ったヘッドドレスに早変わり。
このために後ろのベール部分は簡単に取れるよう、
かつ、挙式ではロングベールのため、
床のカーペットにひっぱられて取れてしまわないように工夫をしました。
羽根の部分は、
数種類の羽根を1本ずつ向きを計算しながらとめてゆき、
中央にはSWAROVSKIクリスタルをさりげなくあしらって。
ひとつのベールで3変化しました。
そのあとは…
クッションに仕上げてお渡ししました。
絹のシンプルなストライプの生地を使用。
ベールがなかに入っているなんて一見わかりません。
お二人の想い出がクローゼットのなかでは寂しすぎます。
かと言ってベールを身につける機会はないので、
少しでもまた使っていただけるようなものにかたちを変えてお渡ししたいと思い、
ご提案させていただきました。
こちらはsachet。
お二人から列席者の皆様へ手渡しされるこちらも大切なもの。
ヴェールと同じチュールを使用し、
フランス産のLavenderをつめました。
女性にも男性にも好まれる、癒しの香りラベンダーを。
巾着型のサシェが多いなか、
キャンディー型はめずらしいのではないかと提案させていただきました。
ポプリとしてはもちろん、ハーブティーにも使える天然のものなので
このままお風呂に入れても。